2026/02/18 09:48

いま、暮らしの中で、徳島の伝統産業である藍染めが選ばれている理由をご存知でしょうか?
皆様こんにちは。工房たけです。
「阿波藍(あわあい)」という言葉を聞いたことはあっても、実際にどのような藍で、何が他と違うのかをご存知ない方もいらっしゃると思います。
阿波藍とは、徳島県で江戸時代から受け継がれてきた天然藍のこと。
かつては「藍といえば阿波」と言われるほど、日本の藍染文化を支えてきました。
近年では、着物や工芸品だけでなく、インテリア小物や暮らしの道具としても注目されています。
今回の記事では阿波藍とは何か、一般的な藍染との違い、なぜ現代の暮らしに合うのかを、徳島で実際に制作に携わる立場からご紹介させていただきます。
■阿波藍とは何か?
徳島で育まれてきた天然藍・阿波藍は、タデ科の植物「藍(あい)」を原料とし、徳島県で生育・発酵・加工される天然藍染料の総称です。
特徴的なのは、藍の葉をそのまま使うのではなく、
「すくも」と呼ばれる発酵染料に仕立てる工程。
この工程には、
・温度管理
・湿度
・時間
といった、職人の経験と勘が欠かせません。
そのため阿波藍は、「同じ色が二度と出ない」とも言われるほど、深みと揺らぎのある藍色を生み出します。
■一般的な藍染との違い
現在、市場に流通している藍染製品の多くは、化学染料や合成インディゴを使用したものです。
それに対して阿波藍は、天然原料由来の発酵による染色、色に奥行きと陰影があるという大きな違いがあります。
特に、光の当たり方によって表情が変わる藍色は、
写真や画面越しでは伝わりにくく、実物を見たときに印象が変わるのが特徴です。
■なぜ今、阿波藍が暮らしの中で選ばれているのか
かつて阿波藍は、着物やのれん、法被など、和装文化の中で使われてきました。
しかし近年では、シンプルなインテリア、和洋折衷の空間、自然素材を取り入れた暮らし、こうしたスタイルととても相性が良く、インテリア小物として選ばれる機会が増えています。
藍の色は主張が強そうに見えて、実は
・木
・白壁
・布
・金属
どれともなじみやすい、不思議な色なのです。
■工房たけ徳島から見た、阿波藍の魅力
私たち工房たけ徳島では、阿波藍を使った家具やインテリア小物の制作を行っています。
制作の現場で感じるのは、阿波藍は「完成した瞬間」よりも、使い続ける中で魅力が増す染色だということ。
少しずつ落ち着く色合い、光や時間による変化、手に触れることで生まれる風合い。
こうした変化を含めて、暮らしの一部として育っていくのが藍だと考えています。
■評判が良かった阿波藍のインテリアについて
展示会や委託販売、実店舗で特に反応が良かったのが、阿波藍の染色を活かしたインテリア小物です。
空間のアクセントとして取り入れやすく、「和に寄りすぎない」「使い道が想像しやすい」という声を多くいただいています。
▶︎ 阿波藍を使ったインテリア小物はこちら
阿波藍は「特別なもの」ではなく、日常の色、日本の色。
毎日の暮らしの中で静かに寄り添う存在です。
・毎日使う空間
・何気ない時間
・静かに過ごす場所
そうした日常の中でこそ、藍の色は静かに存在感を放ちます。
徳島で受け継がれてきた阿波藍が、現代の暮らしの中でも自然に息づいていく。
その一端を、感じていただけたら嬉しいです。
